2024年8月5日 株価暴落とNISA

NISA
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8月5日に日経平均株価が急落したことは、多くの人にとって記憶に新しい出来事と思います。この急落の背景には、日銀が実施した利上げがあり、金利が0.0-0.1%から0.25%に引き上げられたことが大きな要因とされています。この利上げは円高を引き起こす要因ともなり、一時的に円相場が141円台に達する場面も見られましたね。

市場では、利上げがいずれ行われると予想されていましたが、そのタイミングには多くの人にとって予想外のものでした。「今、このタイミングで?!」という反応が広がり、結果として円高と株安が同時に進行する状況が生まれました。

この出来事は、金融政策の変更が市場に与える影響の大きさを改めて示すとともに、私を含めて、NISAで投資を始めたばかりの人々にとってはリスク管理の重要性を再認識させるよい機会だったと思います。

「オルカン」「S&P500」急落

この円高は、NISAで「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(以下、「オルカン」)や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(以下、「S&P500」)を積立投資している方々にも影響を及ぼしました。ネット上では、「NISAなんてやるんじゃなかった」「NISAを解約する」といった声が溢れていましたね。

私も旧つみたてNISAを2023年より始めており、2024年に入ってからも「オルカン」を新NISAのつみたて投資枠でコツコツと毎月積立を行っています。そのため、8月に入ってからの急落で含み益が一気に吹き飛びました。

この経験は、あいにくか幸いかはさておき(笑)、「含み益はまぼろし」ということを身をもって体感する機会に。市場の変動は避けられないものであり、短期的な損益に一喜一憂せず、長期的な視点を持つことの重要性を再認識させられました。

「オルカン」「S&P500」って何?

ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、「オルカン」と「S&P500」について簡単に説明しますね。

「オルカン」とは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称で、全世界の株式に分散投資する投資信託です。日本を含む先進国や新興国の株式に投資することで、リスクを分散しながら世界経済の成長を取り込むことができます。平たく言えば、全世界の株式の詰め合わせパックです。

「S&P500」は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の略称で、アメリカの主要な500社に分散投資する投資信託です。こちらは、アメリカ株式の詰め合わせパックですね。Microsoft,Amazon,Apple,Alphabet(Google)など、皆さんご存知の名だたる企業が入っています。アメリカ経済の成長にかける投資商品です。

インデックス投資とは?

「オルカン」や「S&P500」はどちらも、インデックス投資と呼ばれる投資方法を採用しています。インデックス投資とは、特定の株価指数に連動するように運用される投資信託のことです。

例えば、「オルカン」は「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動し、「S&P500」はその名の通り「S&P500指数」に連動します。

インデックス投資のメリットは以下の通りです。

  • 分散投資:一つの投資信託で多くの株式に投資できるため、リスクが分散されます。
  • 低コスト:インデックス投資は運用コストが低く、手数料も安く抑えられます。
  • シンプル:特定の指数に連動するため、運用がシンプルでわかりやすいです。

外国株式は為替の影響を受ける

「オルカン」や「S&P500」などはドル建てで取引されていますので、円高になるとその基準価格が下がります。逆に円安になると価格が上がります。つまり、為替の影響を受ける=為替リスクがあるということです。

普段私たちは円で「オルカン」や「S&P500」に投資していますので、つい忘れがちですが、基準価格はドルで変動します。以下を覚えておくとよいでしょう。

  • 円高:「オルカン」「S&P500」の基準価格が下がる(円換算で安くなる)
  • 円安:「オルカン」「S&P500」の基準価格が上がる(円換算で高くなる)

狼狽売りは、絶対NG

NISAで投資を始めたばかりの方も多いかと思います。私もその一人です。2023年から始めたNISA投資は順調に推移し、含み益も増えていましたが、今回初めて大きな下落を経験しました。

多くの方が不安になり、売却を検討されるかもしれません。しかし、株価の一時的な下落で慌てて売却してしまうことは、必ずしも賢明な選択とは言えません。なぜなら、株価は常に変動するものであり、下落した後には上昇に転じる可能性も十分にあるからです。

過去の株価の推移を見ても、長期的に見れば右肩上がりのケースが多いことがわかります。短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な視点で投資を続けることが大切です。

まとめ

「オルカン」や「S&P500」への投資は、長期的な視点で行うことが重要です。短期的な価格変動に一喜一憂せず、コツコツと積み立てを続けることで、将来的に大きなリターンを得る可能性が高まります!

これからも市場の変動は続くでしょうが、長期的な視点を持ち続けることで、経済の成長を享受し将来の豊かな生活を築くことができると信じましょう。冷静に、そして計画的に投資を続けていきましょう!

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